びっくり。戦前の『少年文學集』という本(改造社1928年刊)を読んでいたら,かの幸田露伴が「番茶會談」という1911(明治44)年の小説の中で,ニコラ・テスラの自由エネルギーの構想をとりあげているのを発見。作品は,読書好きの少年たちの一団を相手に,作者の分身とおぼしき隠者風の老人が種々の雑学を開陳しつつ「少年よ大志を抱け」的な話を語って聞かせるものですが,その中で老人は「無線電力輸送」について,無線電信と違って技術的に極めて困難としつつも,もし可能になれば,
《動力が非常に廉價で供給されることになるから,工業でも農業でも水陸の運輸でも,何でもが非常に容易になつて,而して世界の狀態が大變化を遂げるに至るだらう》
と語り,この構想を抱く発明家テスラを《英雄の氣象である》と称讃します。日本の小説家でこんな話題に興味を示すのは一部のSF作家ぐらいのものなのでは? この点,幸田露伴の作品には未発掘の鉱脈が数多くありそうですが,文体や教養が現代とかけ離れているし,今どき誰も読まないか…。
重要な発明がディープステートに封印されているとか,果ては金星人だったとか,発明家ニコラ・テスラはとかく謎の多い伝説的人物ですが,真相はいかに? 豪州出身の政治学者にしてユーフォロジスト,マイケル・サラ博士が元 FBI 特務捜査官ジョン・デスーザ氏をインタビューしていますが,これによれば,テスラの死に際し FBI の嘱託を受けて死因捜査を手掛けたのは,トランプ前大統領の叔父にあたる物理学者ジョン・トランプ博士。博士が所属していた MIT は1947年のロズウェル UFO 墜落事件を調査したことで知られている。歴史的不正選挙でトランプ氏を WH から排除した一昨年の米大統領選とも相俟って,ここには現代政治に関わるなにかが潜んでいそうな気がします。
https://invidious.snopyta.org/watch?v=o7pnd-nXGPs
マイケル・サラ博士の説に沿って地球の人類史を概説したビデオ。これによると,
《ニコラ・テスラは銀河連邦に触発され,人類解放につながる発明を世界に提供しようとしていた。テスラを援助し,そのテクノロジーが世界に開放されることを欲していたのは地球同盟〔人類解放を望む諸人士の団体〕の一部。JPモルガンなどのエリートたちはテスラとそのテクノロジーを封印したが,これはドラコニアン〔人類を抑圧する宇宙人の種族〕の影響を受けていた。第1次世界大戦が勃発。地球同盟はこれが終熄し,テスラのテクノロジーが世界に開放されることを望んだ》
《善い宇宙人‐悪い宇宙人》パラダイムに立脚したこの説の当否については定かでありませんが,現在進行中の人類史を「監獄惑星」地球からの解放過程とするサラ博士の説には,どこか心ひかれるものを感じたりします。実際,トランプやプーチンに対する世人の敵意は,そう考えない限り最終的に説明がつかない…。